ベテル別館~エデンの東端

小説ブログ「私のベテル~ゆめのきざはし」の別館にようこそ。 ここには雑記や小ネタなどをつらつら書いていきます。
Posted by 神山 備

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あらすじ劇場その3

この頃、「バニシング・ポイント」が前半の山場を迎えていまして、その重みに(自分の体重?)耐えかねて、裏作業で「道の先には……」を書いていたたすくです。

まぁ、現実逃避は今に始まった事じゃございません。

昔も高三のしかも大学受験を控えていた頃が一番乗って執筆していたように思います。



「目のない鶴」

6歳まで一人っ子だった初音に弟陽二が生まれた。手のかかる小さな命に周囲は夢中で、自分のことなんかちっとも気にかけてくれなくなった。
『陽二なんかいなくなればいい!』
そう思った矢先、その弟の目が見えていない事がわかる。

自分が陽二を呪ったせいだ……そう思った初音は、弟の目のなることを決意する。

やがて5歳になった陽二は初音の折った折り鶴に興味を示す。初音は折り方を教えてやると、器用な陽二はちゃんと折り鶴を完成させた。一枚の紙が触れる立体になるのが面白く、陽二は初音に折り紙の本を読んで解説してもらい、どんどんと作品を作っていく。

やがて陽二は創作折り紙の世界に。手触りを重視した類い希なる感性で作られた立体的な造形に、誰もが陽二の目が不自由であるとは信じられないとため息を漏らすほどの作品を仕上げるようになった。

そして、彼の初めての個展の初日、陽二は初音に一羽の折り鶴を手渡して言った。
「ねえちゃん、僕の鶴には目がないんだよ」
と……
驚く初音に陽二は続けて、
「この鶴は何色?」
と聞く。紙は全て色別に箱に分けて、箱に点字で印を色名を記してあるはずだから、本当は分かっているはずだ。初音は本当は青色なのに、わざと灰色だと言ってみる。
「僕は青色だと思ってたよ」
「なんだ、やっぱりちゃんと分かってるんじゃないの」
そう言った初音に、陽二は
「でも、それはねえちゃんがいつも色別に仕分けしてくれているから分かることなんだよ」
と返した。そして、
「でも、もうこれからは自分のこと考えて。今なら色分けしてくれるボランティアも頼めばきてくれるよ。ねえちゃんが自由になって、僕は僕の目で見ないと。僕の鶴はいつまでも飛べないんだ」

初音には何年もつきあっている恋人がいたが、陽二のことが気にかかって恋人のプロポーズを受けられずにいた。それを知っての陽二の発言だった。

結婚式当日、初音は陽二お手製の折り紙で作られたブーケを手に夫と永遠の愛
を誓い合った。


ほのぼの姉弟愛。両親はどうしたの? ってツッコミはこの際なしで……







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あの作品(あらすじ劇場その2)

「時の流れに」

時空警察修習生小野寺保は、初めての実地研修に弥生時代に行く途中時間事故に遭う。たどり着いたのは平安時代の京都、折しも藤原氏が全盛の時代。タイムマシンの機器も壊れていて、救助信号が出せているのかも分からない。

その時代の人間になりすまさずに調査することもあるので、マシン内には約一月分位の備蓄食糧があったりはするが、遭難状態がそれ以上に渡るかもしれない。

どうしたものかと思ってとりあえず外に出ると保は
「時治様」
と声をかけられる。保は3年前に行方不明になった声をかけた朔人の主人、藤原時治とそっくりだったのだ。

実は未来人……とも言えず口ごもっている間に、保は記憶喪失だということに朔人に勝手にされてしまい、屋敷に連れ帰られれば当然のことながら時治の両親は息子が戻ってきたと大喜び。ますます本当のことは話せなくなる。

その中で一人冷ややかな視線を向けるのが、時治の妹樹。実は彼女も未来人。しかも、テレパスの能力があり(そのままでは当局に目を付けられて研究所送りにされてしまうため)実の両親がこの時代に彼女を逃がしたのだった。

ちなみに、この樹ちゃん、ママはフランス系。何で過去の日本で違和感なく生きてんねんって今ならツッコミ入れるとこですが、当時本当の樹ちゃんを流行病でなくしたばっかの藤原の両親はすんなりと今の樹ちゃんを受け入れております(出たぞ、ご都合!)

ともかく、藤原時治として生きることを余儀なくされた保。で、この樹ちゃんに惚れちゃいます。樹ちゃんの方も唯一自分の本当のことを知る(そりゃ、見るからに日本人離れした顔だもん、仕事柄保君、ピンきて探りを入れ、樹ちゃんも本当のこと話しちゃいます)保に惹かれていき、二人は深い仲に……(兄妹なのに……)

樹ちゃんは保君との間に二人の子供を儲け他界(おいおい、やっぱ殺したか)……保が完全に平安人となってしまった20年後になって、保のところに、彼の弟靖と保のかつての恋人が現れます。しかし、靖の方も探し当てたのは約二年後で、元恋人は今は靖を……って状態。

「二年足らずなんだから修復できる」
と、事故時点に戻って救出するという靖に、頭を振る保。それを見て時間法の規定を読み上げる弟に向かって彼は、
「僕はもうこの時代を生きてしまったんだ。今更僕にもう一度人生をやり直せと言うのか? それに、妻は私がいなかったこととして生きるだけでいい。でも、子供たちは……靖は義時を瑞樹を闇に葬り去れとでも言うのか?」
と言い、頑として元の時代に帰ることを拒否し、靖も保は事故の際即死状態で救出はできなかったと当局に報告する……

書いててすごく楽しかったですけど、ものすごくご都合炸裂な作品でした。
思えばこの頃受験……現実逃避したかったのが筆に出たかも。

ちなみに「赤い涙」の笹川樹ちゃんの名前はこの話から名前だけもらいました。「赤い涙」のリメイク時にこの物語のことを改めて思い出して、これだけは先にここに記事にすべぇとは思ってたんですけどね。



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あらすじ劇場その1

これはベテルからの再掲です。なぜかというと、このあともエッセイでは延々とあらすじ劇場が続いていたからです。


実は先日、実家の押し入れの奥底から昔の作品一覧が出てきました。作品そのものを墓地送りにしてしまう代わりに、メモったモノと思われます。

折も折、他の方も同じ目に遭遇されたらしく、記事にされていたので、まねっこたすくちゃんはすぐ真似したくなりました。


記念すべき処女作は病気ネタ。一旦主人公の一年分の日記を三ヶ月で書き上げてから書くという入れ込みよう。でも、この日記作戦は性格設定という意味に於いても構成を考えるという意味に於いても良かったと自分では思っています。
それでもたかだか中学生が考える構成ですから底が知れてますけど。

それはなんと続編付きで卒業するまで書いてます。つまり中学時代はそれしか書いてない。その頃は詩やエッセイとかをいっぱい書いていて、小説は遅々として
進んでいなかったみたいです。

こういうのはさらっと流してしまいましょう。

第二作目というか高校生第一作は、タイトル「戦争ごっこ」。

戦争ごっこが大好きだった二人の少年。ずっと一緒にいようねと言っていたのに、一人が親の都合で引っ越しすることになる。

そのことを引っ越すギリギリに知らされたもう一方は、さよならが言えなくてしばらくシカトをするんだけど、引っ越し当日になってやっぱりちゃんとお別れを言わなきゃと思い、いつも使っているモデルガンを持って引っ越しする少年の許に急ぐ。

その時、通りかかった挙動不審の青年とぶつかった少年。その拍子に二挺の拳銃が道に転がった。男は暴力団組員で、たった今他所の組の幹部を撃ってきたばかり。少年はとっさに自分のモノだと思ったものを拾い上げ、引っ越し真っ最中の友人の家に行き、友人に向かって
「いつまでも忘れるなよ」
と引き金を引く。しかし、飛び出てきたのはBB弾ではなく実弾だった……


一見、荒唐無稽な話と思われるかも知れませんが、私の生まれ育った街はあの「代理抗争」と言われるモノの舞台になった場所でもありました。おまけにモデルガンの規制も今ほど厳しくはなく、改造モデルガンのことが問題になり始めてきた時期でもありました。偶然が重なれば起こり得ると当時の私は思っていたようです。

結局、撃たれた少年は死に、撃った少年は思いがけない爆音に聴力を失うという、ものすごく悲惨な物語でした。

……当時の私は、遊びですら争うことが嫌いだったようです。

続けて「過去の恥は書き捨て」いきます……


タイトル「タロットカードに……」

私って本当に三点リーダが好きです。タイトルに冠されている事はさすがに少ないのですが、サブタイトルではかなりついていると思います。

ま、内容は高校生の恋愛話。

主人公は高校二年生の女の子。たまたま入った自宅近くの喫茶店で中学の時の同級生(男の子)を見かける。聞けばそこは彼の伯母さんがやっている店で、手伝っているらしい。

何となくその店の雰囲気が気に入って通っていた主人公は、ひょんな事から同じように来ている高校生のお客さんを持っているタロットカードで占う事になる。(どういう経緯で占いを始めたのか、完全に忘れてます)
で、それがよく当たると言うことが評判になり、店の隅っこに占いコーナーなんて設置してもらったりして……主人公毎日通うことになります。

毎日通う中で、主人公同級生に惚れてしまうのですが、この男、ものすごくイケメンでどの子にも優しい(大体客商売ですから、嫌な顔できないっしょ、ふつう)
自分がどう思われているのか知りたいけど、直接きけなくて、主人公は自分のためにカードを繰ります。
そして結果は最悪……

その後、すごく美人の女の子が現れてすったもんだがあり……

タロットカードって、正逆が運命を分けるので、利き腕側に倒すのがルールなんです。
そして、主人公矯正された左利きで、成長した彼女は自分が左利きであったことを忘れていて、占いの結果が真逆だったというオチでした。

最後は初夏の雨音を聞きながら相手の男の子がコクってハッピーエンド。

クリスチャンなりたてのたすくは、占いに騙されるなと言いたかっただけなのかも……

              
 過去プロットはつづくよ~どこまでもぉ……ってほど数はありませんが、続きです。
で、次の作品が……エグい。

タイトル「しおれた花」

主人公優子はごく普通の専業主婦だったが、夫淳が仕事中機械に右手を挟まれて動かなくなることによって人生が一変する。
労災がおりたものの、動かない手では今までの仕事ができずに仕事を辞めて酒浸りの淳。

駆け落ち同然で淳と結婚した優子は実家に頼ることもできず、自分から働き出す。

で、雇ってくれた会社の社長、明彦が今まで仕事一筋だった堅物で、この健気な人妻に恋をする。で、よしゃ良いのに優子に迫っちゃうんだな。

優子も駆け落ち同然で結婚した位だし、普通ならブレないんだけど、自暴自棄でぐちゃぐちゃの淳にだんだん疲れてきて、つい明彦の誘いに乗っちゃう。

それを知り、暴力をふるいながら優子を抱く淳。そんな昔と全く変わってしまった夫にほとほと疲れて、優子は翌日荷物をまとめて明彦の許に走る。

しばらくして優子は妊娠していると分かる。時期的にどちらの子か分からないし、よしんば明彦の子で離婚が成立しても、法律上は淳の子になる。

産むかどうかを悩む優子に、明彦は
「どっちにせよ、その子は君の子に間違いないんだ。僕に君の子を育てさせてほしい」
と言い、優子は男の子を産む。

しかし、その子は日に日に淳に似てくる。優子は自分の罪の意識に耐えきれなくなり、次第にその心を閉ざしていく……

二人が幸せだった頃、部屋に飾った思い出の花。ラストシーンでは淳の方はすでにドライフラワー化したその花を、優子は異様に執着するので明彦が定期的に入れ替えるその花を、よどんだ眼で見つめるところで終わります。


とまぁ、今の私がこのプロットをこうして書いたとしても何ら違和感も不思議もない訳なんですが……

私、前世の異物って言いましたよね。このプロットって言うか、この話を書き上げたのは私が17歳の時……高校三年生になる春休みのことです。
この頃そんな区切りなかったですけど、ばっちりR-18仕様です。

当時の作成メモには、
「家庭科で習った300日法だとかを駆使して書いた」
とありました。

私が「切り取られた青空」をあんな結末にしたのは、書いていてこの話をふと思い出したのもありました。きっと、加奈子もその重圧に耐えることはできないって。加奈子の場合は、心を閉ざさずに逃げるでしょうが……

まぁ、ジャンルに節操ないなぁと思いつつ、今より幅広く書けたんだなぁと逆に感心した次第です。


               


                     
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